この小さな建物は、有名な俳人、松尾芭蕉(1644~1694)が住んだ「桃林軒」を復元したものです。 芭蕉は武士の家に生まれましたが、文学を追求するために地位や特権を放棄しました。彼は俳句にミニマリズムの美学を導入し、単なる娯楽であった俳句を洗練された芸術に高めました。
芭蕉は、江戸(現在の東京)の大部分を破壊した大火事で自宅を失った後、谷村藩主の家老高山伝右衛門(1649~1718)の招請で、1683年の初めにこの地域にやってきました。 芭蕉の5ヶ月の滞在の間、高山伝右衛門の敷地の隅にある小さな家屋に滞在しました。 ここで芭蕉は2つの俳句集を制作しましたが、その中には多くの有名な句が含まれています。 谷村には、これらの俳句を冠した石碑があちらこちらにあります。元々の 桃林軒は取り壊されましたが、2004年に芭蕉が都留に滞在し、ここで学問にはげんだこと記念して再建されました。
< この解説文は観光庁の地域観光資源の多言語解説整備支援事業で作成しました>
桃林軒
住所:都留市中央3丁目9