城下町谷村のシンボル「勝山城跡(城山)」に新たなルートを整備しました。
市役所の背後にある小山を「城山(しろやま)」と言い、城下町谷村のシンボルとなっています。
城山は戦国時代から江戸時代にかけての山城で、今も当時の遺構を見ることができ、山城としての価値は非常に高く、全国から遺構の見学にいらしていただいています。
城山登山ルート図(勝山城の縄張略図)
赤色の実線が従来の登山道(点線は遺構へのアクセスルート)、緑色の実線、点線が新ルートです。
勝山城「川棚口」推定ルート
谷村城下町絵図には3本の勝山城登城道が描かれ、勝山城学術調査でそれらは「谷村城口」「源生口」「川棚口」とされています。
すべてのルートの場所は解明されていませんが、今回はその中の推定される「川棚口」ルートの一部を内堀に導き、内堀の中を見学できるルートを整備しました。
「谷村城下絵図」に描かれた川棚口ルートは、三の丸、二の丸と思われる曲輪の手前にある南尾根曲輪群に連絡し、谷村城口ルートと合流し、三の丸に至るルートとなっており、(略)一段目の内堀西側から登り、二段目の内堀との間のテラスに至り、南尾根曲輪群に至るルートを挙げておきたい。 (勝山城学術調査報告書 2010年3月 都留市教育委員会) |
おすすめの散策コース
緑色の新ルートから城山に入り、内堀に合流したら北方面へ向かう
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内堀と合流したら、内堀を北側(左側)へ進む
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途中、内堀内に崩れた城壁の石を見ることができる
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西口登山道と合流し、竪堀から大沢見張台を見学する
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登山道に戻るとすぐに、右側に石列が見られる
このあたりが「推定茶壺蔵跡)
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本丸に到着する手前に石垣を見ることができる
これは、後発的に斜面の土留めとして築造されたと推測されている
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本丸(頂上)
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本丸から従来の登山道を下ると、石垣の遺構がはっきりとわかる場所がある
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帯郭跡には、破壊した石垣の跡をみることができる
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三の丸から本丸を見上げると、山城の様相を見ることができる
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登山道を下り、道路に出て到着(約1時間のコースです)