この屋台は、下町が所有しています。正確な時期は不明ですが、元々は、1804年から1817年の間に作られたと考えられています。屋台の後方を覆う飾幕には、「虎」(英語では「竹林の虎」と表現)と題する絵が描かれています。下絵は、浮世絵画家、葛飾北斎(1760~1849)の作品と確認されています。貴重なガラス製の輝く目や、真鍮めっきの爪を持つ2匹の虎が向かい合う姿は、生命力や強さを表しています。みこしが動いているときには、刺しゅうされた笹の葉が風で揺れ、絵に迫力が増します。
この屋台は、1920年代後半まで、生出神社の八朔祭で毎年使用されていましたが、解体し、保存されました。都留市の主導により、高山祭屋台保存技術協会の協力で、1992年に復元が始まり、1995年に完成しました。他の3台の八朔屋台と同様、下町屋台は、都留市重要有形文化財です。
< この解説文は観光庁の地域観光資源の多言語解説整備支援事業で作成しました>