本丸の北東側の道端に続く一段の石積み。 発掘調査の際、この石積み付近の平坦地で、建物跡が確認されました。 この場所は、日当たりが悪く、桂川からの川風により冷涼な環境にあること、「御本城よりお茶壺まで道程五十四間(約100メートル)」と記された文書が残されていることなどから、この建物跡がお茶壺蔵の跡であると推定されています。 お茶壺道中により、宇治から江戸の将軍家へ運ばれる新茶が、夏の間、この場所で熟成されていたのです。
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[…] 【茶壺蔵跡】 本丸から北東に下ると小道の右側に一段の石積みがあります。この付近に茶壺蔵があったと考えられています。 […]