【山梨百名山】【新花の百名山】【都留市二十一秀峰】
北口登山道は熟練者向けの非常に険しいコースです。
単独での登山・初心者の方の登山はご遠慮ください。
■登山する前に…
登山へ行く前に必ず「登山の注意事項」をチェックしましょう。
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- 都留市側の北口登山道は熟練者向けの非常に険しいコースです。一般的ハイキングコースの三ツ峠コースは西桂町役場(0555-25-2121)に、御坂登山口は富士河口湖町役場(0555-72-1111)にそれぞれお問合せください。
■コースガイド
電車をご利用の方は、富士急行線「都留市」駅で下車してください。そこからタクシーもしくはバスで移動してください。バスの場合、下車するバス停は終点の「宝鉱山」です。
車でおこしの方は、都留インターチェンジを出て右折、県道高畑・谷村停車場線を宝方面へお進みください。そのまま「宝の山ふれあいの里」を通過すると左手にバスのロータリーがあり、駐車できます。広い土地ですが、バスの回転の妨げにならないような場所に駐車してください。
その辺りまで行くと三ツ峠の山頂が見えます。そのまま道を進み、林道を登ってください。林道の途中に祠や看板があります。ここが登山道の入口です。
しばらく進むと「初滝」を通過し、梯子を登って、ワイヤー頼りに蟹歩きで進んだり、ロープを頼って岩場を登ったりすると「三段の滝」の下に出ます。手前で沢を渡ります。そこから「大滝」「七福の滝」へと進みます。全体的に急勾配ですが、「七福の滝」から「白竜の滝」までが最も急です。「白竜の滝」からしばらく登ると御巣鷹山と海運山の中間あたりに到着します。
<三ツ峠の民話>
都留市駅からバス宝鉱山終点下車して「りょうぶ」「あずまひあた」「さるめぐろ」等の茂る中を登ると、約2キロメートルで「初滝」に着く。(海抜1,350メートル)ここから150メートル登ると「三段の滝」へ出る。この滝は3メートル、5メートル、7メートルで3つの滝が一度で眺望できる。ここから300メートル登ると「大滝」に出る。それから約30メートルで「七福の滝」に出る。七段一目の眺望が有名である。 明治元年、7集落が合併して宝村となったという云われから七福神の宝船を寿ぎ「七福の滝」と命名したとのことである。この滝は海抜1,400メートルにあり、「千段の滝」の真中で目ぬきの滝となっており、付近には、「山おおえび」「石ぶどう」「びなんかつら」「あけび」や木の実も豊富にあるので、この奇彩霊谷の清流に遊ぶ野猿が、時おりみられるということである。 春葉6月のはじめ「岩つつじ」が咲きみだれ、「岩かがみ」群生はまことに見事で、秋の紅葉の美観はまたひとしおである。 真夏「七福の滝」に集合して、持参した飲物を5分間滝つぼに冷やして飲む快感は格別で、羽衣の天にも登る心地がするという。 この七福の滝をあとに海抜1,500メートルの「白竜(はくりゅう)の滝」に出る。その形さながら登り竜に似ているのでその名がついた。 この白竜の滝の上に「水原の滝」がある。水原の滝からは道はなく、林の中を峯に向って、ひと汗、ひと汗かきながら登る。昔、山賊がかくれたという「かしや穴(熊の穴)」を通りぬければ、眼の前に河口湖が開け、霊峰富士が聳えている日本一のパノラマを見ることができる。 昭和10年8月1日から二日がかりで、写生する人、高さを計る人、次の滝に登る工夫をする人に分けて調査し、その夜は三ツ峠の茶屋に一泊した。当時の村長にこの図を持参し、コースの開発費をお願いした。間もなく役場から30円の補助金が交付された。この金で4キロメートルの新道が仕上がり、昭和10年10月、「千段の滝」に沿って三ツ峠の峯まで登れるようになったのであります。 昔話で「大寒になれば三ツ峠に天狗がでる。笛、太鼓をならす。」といわれた。夜更けて夜中になれば大幡の集落まで聞こえたものだ。 「千段の滝」が開発された正月、水源から沢いっぱいに氷が張り、「大滝」は大煙突のようであった。真ん中に水が落ちており、笛、太鼓の音に聞こえたので天狗の謎もとけたというわけである。 また、入山に小屋がけして仕事をしていた人の話しに「老木は風が無くても倒れ、そのため石がころげ落ちることもある。風が無いのに大石が落ちた、天狗の仕業だといった。」昔しの謎もとけたわけです。 「千段の滝ハイクコース」は昭和46年、都留市役所産業観光課発行の名所案内に、写真入りで宣伝され、頂上まで6キロメートルの登山道は約3時間で、変化に富みハイカーに喜ばれている。
「都留の民話(続編)」都留市老人クラブ連合会編から抜粋
(注意)現在の名称・状況とは異なる部分がございます。
電車時刻表(富士急行線)
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バス時刻表(富士急バスホームページ)
路線バスをご利用の方は、リンク先の「宝鉱山~つるぎ~都留市駅」をご覧ください。